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気仙沼市場へ…

気仙沼市場にカツオが揚がったとの事でカネダイさんと一緒に市場見学をさせていただきました。 以前のような活気はまだ戻っていませんが、カツオ漁船が数十台港におり、各船長さんが取れたカツオを市場に卸していました。 また買付業者も揚がったカツオを吟味し、私達も色々なカツオを見させてもらいました。 築地市場と同じで鐘がなると皆さん黒板の前に集まりキロ単価の発表を心待ちにしていました。
以前は様々な気仙沼産の魚が揚がっていたが、今はカツオがメイン。 それでも漁港の皆さんはイキイキと仕事をしていて、何故だか私達が勇気をもらってしまった。 そして、これからも気仙沼のカツオをお店で売っていこう、 お客様に食べてもらおう、 という気持ちが高ぶり市場を後にした。 そして、港近辺を案内してくれるという事で私達は熊谷さんの車に乗り(車が流されてしまったので今は業者さんから頂いた車を使用との事)市場外の港を巡回。
そこで目にしたのは、辺り一面何もない、ガレキの山積みと海水。 人工で砂利を敷いて道路を作っても冠水してしまい、一時通行止め。 その景色が広範囲にわたり広がっている。 車で通るのも恐る恐る。 もちろんタイヤ半分が冠水しながらの運転も珍しくない。 今はガレキ処理のトラックがいるが震災直後、火の海だったとは思えなかった。 車の窓を開けると都内では見かけないサイズの大きなハエと漁港特有の匂い、海水の匂い、そして全てが入り混じった悪臭が漂い窓を長時間開けていられなかった。 正直、耐えるのが限界だった。
テレビで避難所の方々が口を揃えて、「匂いがきつい・窓が開けられない」という心境を肌で感じた。 においというのはテレビで伝えるのが難しく、現場にいなければわからないことだ。 この匂いを四カ月も我慢しろというのは酷すぎる。
何とかしてこの匂いだけでも消すことはできないだろうか...。 ガレキ処理やその他入り混じった物の処理が進まなければこれからも先、匂いに悩まされる日々が続くだろう。

気仙沼市場 気仙沼市場 気仙沼市場

 

 

 

見つかった車

道中、熊谷さんが指を指して大声をあげた。
「あっ、僕の車!」
4カ月もの間流された車を探していた矢先、奇跡的に熊谷さんの車がグチャグチャではあるが発見された。 とても嬉しそうだった。 そして目には涙が溜まっていた。
一緒に同席していた佐藤さんの車は未だ見つからないままである。
カネダイさんに御礼を言い、私達は小学校へと向かった。