復興支援に本気で取り組むわけ
「東日本大震災」により被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。
3.11の震災以来、(株)板前寿司ジャパンでは「がんばれ東北!つながれ日本!そして世界へ!」を合言葉に復興支援の輪を広げる活動を継続的に行なっています。
個の力は小さいけれど、どんな国籍、立場、人間、企業であれ、自分なりに出来る事をそれぞれが継続的に行動する事で大きな支援に繋がるはずと信じています。
ようやく景気回復の兆しを見せ始めた2011年初旬、弊社も創立以来、苦慮してきたビジネスがようやく軌道に乗り始めていました。その矢先3.11....誰もが想像しなかった「東日本大震災」が発生。私達の生活環境は180度一変し、飲食業は更なる苦境に立たされました。
しかし、対応に追われる毎日を過ごす中で、私達はある考えに辿り着きました。
「今は自分達を優先する前にまず支援をする事、そしてその支援の輪を世界中に広げ続ける事が私達の役割なのでは?」 それは経済が復興し、失った景気回復の風潮を取り戻さなければ、ここで無茶苦茶にもがき苦しんでも、堂々巡りのスパイラルにスタッフを巻き込むだけになるだろう。 逆に新たな目標を設定し、それに向かって堂々と突っ走る事を優先すれば、全てがうまく回るだろうと考えたからです。
東北を襲った地震と津波以降、腐敗した魚介類による悪臭、大きな蠅の大量発生、がれき処理のトラック渋滞など次々に発生する負の連鎖は復興の妨げになっており、本来の生活を取り戻すのにまだまだ時間がかかります。
私達は今後もその状況に注視し、支援の輪を広げ続け、一日も早く本来の姿と勢いある経済を取り戻したい。
そしてその時には、苦境を新たな目標で乗り越えた弊社の従業員は、輝いているに違いありません!
そう信じています。
キャッチフレーズは...
「がんばれ東北!つながれ日本!そして世界へ」
~今の私達に出来る事~ を一人一人が考えて行動しよう!
震災以来、これまでに私達が取り組んできた内容をご紹介いたします。
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できることその1.
震災翌日から、従業員一人一人が
「今の私に出来る事宣言」バッチをユニフォームに付けました。このバッチには、自分で考えた言葉で自分が出来ることを全員に自筆で書いてもらいました。
このバッチは従業員全員が現在でも身に付けています。 -
できることその2.
義援金箱を設置しました
すべての店舗で義援金箱を設置し、皆様のご協力を仰いでいます。
もちろん現在でも全店舗にて設置しております。 -
できることその4.
「私達は食べて支える!復興支援ランチ!」
震災後、いち早く実行したのがこの復興支援ランチ。 「このメニューを食べていただいたら自動的に5%の義援金に」と言う事で、こちらも多くのお客様にご利用いただきました。 こちらの企画は7月末にて終了しました。
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できることその5.
「赤坂プリンスホテルに避難している被災者を全員無料ご招待!」
赤坂プリンスホテルに避難している被災者の方々全員を無料で招待しました。
合計300名の方々に「本まぐろ寿司にぎりセット(2,100円)とお好きなドリンク1杯」という内容でしたが、震災以来、初めて家族団欒の時間を過ごしている方や、初めて生ものを口にする事が出来た方など、皆さまの笑顔で私達従業員もお客様に御食事を提供する喜び「飲食業の原点」を改めて感じる事が出来ました。
「ご来店いただいた皆様、誠にありがとうございました。機会があればいつでも御気軽に立ち寄ってください!」 -
できることその6.
「節電でつながれ!」
電力供給不足による節電対策として、スーパークールビズを導入しました。
ホール従業員は専用ポロシャツを着用、板前は白衣、Yシャツ着用で、ネクタイはなし。
お客様と共有意識を作りたかったのでポロシャツの前面には「節電でつながれ!」という字体ロゴを入れました。
エアコンの設定温度も26°Cに設定しました。(例年、夏場は24°C)
東京電力の節電期間(2011年9月22日)まで、実施する予定です。 -
できることその7.
「風鈴でつながれ!」
義援金の一部を被災地の小学校へ直接渡し、そのお返しに子供たちから「夢と希望」を短冊で預かり、南部鉄器風鈴に取り付けて、それをグループ全店舗に設置します。
期間は2011年8月1日~9月22日まで。 -
できることその8.
「初競りまぐろでつながれ! in 気仙沼」
2012年1月7日、宮城県気仙沼市の気仙沼小学校にて板前寿司ジャパン、板前寿司香港、板前寿司シンガポールのメンバーで、初競りのまぐろを持参し、炊き出しを行ないました。